インド株市場、減税期待と地政学的リスク緩和で上昇!自動車・複合企業がけん引
2025-08-25

株式新聞Web
インド株市場、減税期待と地政学的リスク緩和で上昇!自動車・複合企業がけん引
前週のインド株市場は、政府の物品・サービス税(GST)減税案と、ロシア・ウクライナ間の緊張緩和という好材料を受けて、上昇基調を維持しました。特に自動車関連株と複合企業大手は、市場を牽引する存在として注目を集めています。
GST減税期待が投資家心理を向上
週前半は、政府がGSTの税率を28%から18%に引き下げる案を提示したことが、市場にポジティブな影響を与えました。この減税案は、消費者の購買意欲を高め、企業にとって税負担を軽減するものと期待されています。マルチ・スズキ・インド(MSI)やヒーロー・モトコープなどの自動車関連株、そして消費関連株が買われたことで、市場全体が活性化しました。
格上げも好材料に - 金融株も堅調
S&Pグローバル・レーティングスによる一部銘柄の格上げも、投資家心理をさらに高揚させました。特に金融株は、格上げを受けて買われる動きが活発化し、市場全体の安定に貢献しました。
タタ・モーターズとリライアンス・インダストリーズが上昇を牽引
その後も、GST減税への期待感は根強く、市場は買い優勢となりました。タタ・モーターズなどの自動車株は、インド国内の需要増加と輸出の拡大を見据え、積極的な投資を呼び込みました。また、インドを代表する複合企業大手であるリライアンス・インダストリーズも、幅広い事業ポートフォリオを背景に、市場のけん引役として重要な役割を果たしました。
地政学的リスクの緩和も追い風
さらに、ロシアとウクライナ間の緊張緩和も、インド株市場にとって追い風となりました。地政学的リスクの低下は、世界経済の安定に対する信頼を高め、投資家のリスク回避姿勢を和らげました。
今後の展望
インド株市場は、今後もGST減税の進展や、政府の経済政策、そして世界経済の動向に注目が集まります。自動車産業の成長と複合企業の安定的な経営は、インド経済の成長を支える重要な要素として、引き続き市場の動向を左右すると考えられます。