半導体製造に不可欠なガリウム、日本・米国が豪州に生産拠点を新設!中国依存からの脱却と経済安全保障強化へ
2025-08-02
読売新聞
半導体製造に不可欠なレアメタル「ガリウム」の安定調達へ
日本政府は、半導体などの製造に欠かせないレアメタル「ガリウム」の調達網を強化するため、日米共同で豪州に生産設備を新設する計画を発表します。これは、中国への過度な依存からの脱却、ひいては経済安全保障の強化を目指す重要な戦略です。
中国が支配するガリウム市場の現状
現在、世界のガリウム生産量の約96%を中国が占めています。半導体、太陽光パネル、LED照明など、幅広い産業で使用されるガリウムは、現代社会において不可欠な素材です。しかし、中国政府が輸出管理を強化しており、その安定的な調達が大きな課題となっていました。
豪州への生産拠点の設立と日本の役割
この問題を解決するため、日本政府は米国企業と連携し、豪州にガリウムの生産設備を設立します。豪州は資源国であり、ガリウムの埋蔵量も豊富です。日本に輸出されるガリウムは、サプライチェーンの安定化に大きく貢献します。
経済安全保障の強化と今後の展望
今回の取り組みは、レアメタル確保を通じて経済安全保障を強化する一環です。資源の多様化、国内生産の促進、そして国際協力体制の構築こそが、持続可能な経済成長を支える鍵となります。経済産業省所管のエネルギー・金属鉱物資源機構(JMO)が主導するこのプロジェクトは、日本経済の未来を左右する重要な戦略と言えるでしょう。
週明け発表に期待
詳細な計画は週明けにも発表される予定です。今後の発表内容に注目し、日本経済の新たな展開を見守りたいと思います。